退屈

   

ふと広大に広がる黄色緑の山を遠目に見ながら

帰り道を歩いているとき

ふと人生が退屈だなあと感じる。

毎日が辛いわけでも悲しいわけでもなく

どちらかというと楽しさを感じている。

にも関わらず退屈だなあと感じる。

 

当たり前の毎日、一つ一つの積み重ねが

本当の幸せだと世間ではよく言われているが

そうは思ってみても退屈なものは退屈だ。

一つ一つのことを幸せに思ってはみても

なんだか何のために生きてるだかなあと思う。

 

ふいに今のままでも幸せなんだろうなと思ってみれば

なぜか心はひどく痛み、虚しさだけを感じる。

 

傲慢なつもりもなく、そうである必要もない。

当たり前の幸せを否定する気にもならないのだが

今の幸せにはなんだか苦しめられる。

 

大きな目標それがないときの私は

蝉のぬけがらになった上っ面だけの放浪者なのだ。

 

 

 - 絵本